バイクに乗るなら、最低限のメンテナンスを自分でできるようになっておくことがかなり重要です。
適切なメンテナンスを怠ると、走行中のトラブルや事故につながる可能性があります。そしてメンテナンスを行うことでバイクに対する理解と愛着が高まります。
この記事を書いている私はバイク歴が10年を越え、過去に乗ってきた多種多様なバイク達の基本的なメンテナンスは全て自身で行ってきました。
今回はそんな経験を踏まえ、バイク初心者におすすめしたい最低限やっておくべきメンテナンス項目とメンテナンスにより得られるメリットについて触れていきます。
バイク初心者が最低限抑えておきたいメンテナンス6選

自身の経験からお伝えするに、以下の項目を最低限こなしておくことで大きな故障やトラブルは基本回避できます。
項目は以下の通り。
- タイヤの空気圧チェック
- エンジンオイルの点検と交換
- タイヤの摩耗チェック
- ブレーキパッドの摩耗チェック
- バッテリーの電力チェック
- チェーンの清掃と調整(MT車限定)
タイヤの空気圧チェック
タイヤの空気圧が適正でないと、燃費の悪化やグリップ力の低下につながります。月に1回、またはロングツーリングの前には、必ず空気圧をチェックしましょう。
チェック方法
• エアゲージを使用する:ガソリンスタンドやバイク用品店で入手可能です。
• 適正空気圧を確認する:車種ごとの適正値はバイクの取扱説明書やスイングアーム付近のラベルに記載されています
エンジンオイルの点検と交換
エンジンオイルは、エンジンの潤滑や冷却を担う重要な役割を果たします。劣化するとエンジンの寿命を縮める原因になるため、定期的な点検と交換が必要です。
チェック方法
• オイルレベルゲージで確認:エンジンを止めた状態でゲージを引き抜き、オイルの量と汚れ具合をチェック。
交換時期
• 一般的には3,000~5,000kmごと
• 年に1回以上(短距離しか走らない場合でも交換が必要)
タイヤの摩耗チェック
バイクのタイヤはライダーの命を支える重要なパーツです。摩耗が進むとグリップ力が低下し、スリップやバーストのリスクが高まります。
チェック方法
• スリップサインの確認
• タイヤのひび割れの有無確認
• 偏った摩耗がないかの確認
ブレーキパッドの摩耗チェック
ブレーキパッドが摩耗すると制動力が落ち、大事故につながる恐れがあります。定期的にチェックしましょう。
チェック方法
• ブレーキキャリパーの隙間からパッドの厚さを見る
• 交換時期の目安:残量が2~3mm以下になったら交換
バッテリーの点検
バッテリーの電圧が下がると、セルが回らなくなりエンジンがかからなくなることがあります。
チェック方法
• 電圧を測定:12.5V以上が正常。
• 充電が必要な場合:バイク用充電器を使うか、バイクショップで充電・交換を依頼。
チェーンの清掃と調整
チェーンが適切にメンテナンスされていないと、走行中に異音が発生したり、最悪の場合は外れて事故につながることもあります。
チェック方法
• たるみを確認:適正な張り具合は取扱説明書に記載されています。
• 清掃:ブラシで汚れを落とし、専用のチェーンルブ(潤滑剤)を塗布。
小排気量バイクはバッテリー容量に注意
バッテリー容量に関しては小排気量バイクほど注意が必要です。
理由は低排気量バイクほど容量の小さいバッテリーが積まれているから。主には50cc〜125ccクラスのバイクを指します。
特に短い距離しか乗らない方はバッテリーが劣化しやすいのでご注意ください。
補足として、余裕があればエンジンオイルの5,000キロごとの交換も行えると尚良いです。
バイクのメンテナンスで得られるメリット

バイクのメンテはしっかり行っていれば得られるメリットは多いです。
燃費が良くなる
最低限のメンテナンスは燃費の向上に直結します。
燃費を上げたい!と思っていても基本的な点検ができていないこともあるでしょう。
燃費を上げるためのバイクの乗り方は以下記事でも解説しています。

故障リスクが減る
基本的なメンテは故障リスクを最大限に下げてくれます。
故障すれば修理代がかさみますが故障を回避できれば結果として節約に繋がります。
日頃から点検をしておくことによるメリットは非常に大きいです。
自分でやれば自信がつく
バイクのメンテナンスは自分でやれば「自信」に直結します。
バイクのことに詳しくなりますし、何か一つのことに没頭することは必ず良い方向に作用します。
バイクで培った知識が思いもよらない場面で発揮されることもありますし、手先の器用さもレベルアップします。
騙されたと思って「エンジンオイル交換」だけでも自身でやってみることをおすすめします。

メンテナンスを店任せにしても問題ない方の条件

個人的には以下の条件で当てはまるものがある方は、無理にセルフメンテにこだわらず時間をお金で買うのもありです。
- 仕事がとにかく多忙で休みがほぼない方
- 結婚している方
- お子さんのいる方
バイクは素晴らしい趣味ですが、あくまで「趣味」の範疇。
仕事で死ぬほど忙しくて疲れている狭間の休日に無理にやる物ではないです。
それに奥様やお子さんがいるならそちらを最優先し、大事にしましょう。
バイクは健康でいればいつでも乗れますが家族との時間は限られたものです。
バイクにハマりすぎて盲目にならないことも時には大切です。

まとめ
以上、バイク初心者におすすめしたい最低限やるべきバイクメンテナンスについてでした。
今はネットでいくらでも情報が集められます。
簡単なメンテナンスから是非挑戦してみてください!
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