バイクをいじるのに最低限必要な工具ってなんなんだろう…?経験者の方のアドバイスを聞いてみたいな
こんな疑問を解決します。
結論、バイクのDIYは身につけてしまえばメリットが盛りだくさんです。ちなみにメリットは以下の通り。
- 経済的に安く済む(工賃節約)
- バイク屋さんに預けている間の時間ロスを省ける
- バイクの状態変化に気づきやすくなる
- バイクの仕組みが分かる
- 愛車に愛着がわく
しかし、いきなりやるにも当然最低限の工具が必要になってきます。
そこで今回は、これからセルフメンテナンスに挑戦しようと考えている方に向けて、おすすめの工具と、それぞれの工具を選ぶ際の注意点をご紹介させていただきます。
この記事を書いている私は、バイク歴は10年以上、原付から大型バイクまで幅広いバイクを所有し、全てのバイクでセルフメンテ、DIYカスタムを経験してきました。
整備環境は、ごく一般的な戸建ての屋根なし駐車場です。
【おすすめ工具3選】バイクメンテに最低限必要なもの
個人的な経験からお伝えできる「これだけは必要!」な工具は以下の3つです。
①ドライバー(プラスとマイナス)
プラスドライバー人気商品バイクのカウル等を外す際や、バッテリーの取り外しにも必要になるのがドライバーです。
おすすめとしては持ち手の部分がゴム製のタイプです。
持ち手がプラスティックのタイプも多く売られていますが、少し滑りやすくグリップ力に欠けるときも多々あるので正直おすすめはしません。
(グリップ力が足りないままネジを緩めると、ネジの頭がナメてしまう可能性が増して、大変危険です。)
②六角レンチ
カウルやミラーの固定、エンジンの組み込み部にまで幅広く使用されているのが六角ボルトです。
サイズは車種によって幅広いサイズのボルトが使用されています。
なるべく幅広いサイズがセットになっている商品を選ぶことをお勧めします。
さらに言うと、上記商品のように折りたたまれており小さく収納できるレンチの方が、ゆくゆく工具が増えてきた時にもかさばらずに済みます。
そして意外と使っているうちに重要になってくるのが
持ち手の長さです。
持ち手が短いとテコの原理がつかえ使えず、力が加えづらい場面もあります。(車種によっては狭いスペース内での作業が求められることもある為)
持ち手が長ければ少ない力で作業が出来る上に、狭い個所のボルトにもアクセスがしやすくなりますよ。
ロング版の人気商品③スパナセット
ミラーの固定やチェーンの張り調整時などに使用する機会のあるのがスパナです。
車種によっては、かなり大きめのサイズのスパナが求められることもありますので、上記のように対応サイズの多いものを極力選びましょう。
※サイズの合っていないスパナで作業するとネジがナメたりする原因になりますので、必ずサイズの適したスパナを使用するようにしてください。
工具の車載には「シートバッグ」がおすすめ
バイクは収納力の低さが弱点です。車載しようにも一筋縄にはいきません。
そこで個人的におすすめなのは「シートバッグ」の活用です。
リアボックスなどと比較しても装着が簡単であったり、見た目にそこまで遜色がなかったりなどかなりの優れものです。万が一に備えて工具を車載したいという方にはおすすめのアイテムでしょう。
【おまけ】バイクセルフメンテナンスにあれば便利なおすすめアイテム
ここからは、自宅にあるとより便利なアイテムのご紹介です。
ソケットレンチセット
スパナでは到底緩められないような固めのボルト類を緩めるときには、レンチが役立ちます。
その中でもおすすめは「ソケットレンチのセット」。
幅広いサイズに対応したソケットが用意されているので、あらゆる場面で使用可能です。
また、ラチェットも付いているため、通常の工具でかかる手間や時間が省略できます。
※ちなみにソケットの差込口には「6.35mm」と「9.5mm」の2つが存在します。都度、購入時には差込口がお持ちの工具と共通かどうか確認しましょう。
⇒固いボルトや狭い個所のボルトには「エクステンションバー」
どうしても緩められないボルトには、エクステンションバーをオプションで付けることで緩めやすくなります。もちろん狭い個所にもアクセスできるようにもなるので便利です。
⇒それでも外せないボルトには「インパクトレンチ」
時折、素手では外せないくらい固着してしまったボルト類に遭遇することがありますが、そんな時でも「インパクトレンチ」があれば問題なしです。
インパクトレンチは電動の力で細かい振動を与えながら緩めることが出来るので、固着したボルト類には最適なのです。
値段はやや張りますが、大きいボルトを緩めないと作業が進まないような場合には、事前に備えておいても良いでしょう。
(参考サイト:差し込み口のサイズ一覧)
「ネジザウルス」
「ネジザウルス」は、形の変形してしまったボルト、ネジでも頭部をしっかりグリップすることが出来るので、その力により緩めることが出来ます。
自宅に備えがあれば、万が一の時も安心です。
固いボルトの外し方
ちなみにどうしても外すことができない固いボルトに対しては
- 衝撃
- 熱
を加えることで形勢逆転できることが多々あります。
詳しい緩め方は以下の記事でも紹介していますがコツを覚えてしまえば大抵の固いボルトはナメてしまう前に外せるようになります。
【固いボルトの外し方】効果的な緩め方となめてしまった場合の便利グッズを紹介!
電工ペンチ
電工ペンチは、主に電装系パーツのDIYカスタムを行う時に必要になってきます。
定番の物としては、ウインカーの交換や充電用ソケットの追加、グリップヒーターなどでしょうか。
具体的には純正パーツの配線をちょん切って、カスタムパーツ用の配線とつなげる際などに必要になってきます。
かなり上級者向けにも感じられますが、慣れてしまえば割と簡単なものが多いです。
道具としては、主に電工ペンチと延長用の配線コード、あとはオス・メスのギボシだけです。
ちなみに配線関係をいじる時には作業後の防水処理も非常に大切になってきますので頭の片隅に入れておきましょう。
おまけ:手袋
自身でバイクの修理やメンテを行っていると、油断をしたときに手先を怪我してしまうことも多々あります。
怪我をしてしまえばテンションもダダ下がりになりますし、雑菌が侵入するリスクもかなり高くなります。
そんな時に、最低軍手でもいいのでなにかしら手袋を装着しておくと、予期せぬケガや汚れから手先を守ることが出来ます。
余裕がある方は下記のような防刃性のある手袋がおすすめです。
※作業は極力明るいうちに
セルフメンテやDIYを自身で行っているとあっという間に時間が進み気づいたらあたりは真っ暗なんていうことも多々あります。
しかし気が焦っている時は、暗くなったとしてもそのまま無理をして作業を進めがちです。
そんな時に起きることと言えば、視界不良による手先の怪我やネジ、ボルトの紛失など、ろくなことは起こりません。
夜間作業用にLED照明を準備するのもありですが、最もベストなのは時間管理をしっかり行いながら作業をすすめ、暗くなったら無理せずに作業を中断することです。
まとめ
今回ご紹介した最低限の工具を揃えておけば、だいたいのメンテナンス、カスタムに対応できます。
長いことバイク乗っていれば、時には急ぎで修理やメンテが必要な時やバイク屋に預けて置く余裕がない時もあります。
しかしそんな時でも、ご自身で手軽に作業が行える環境を整えておけば、意外なところで利便性を発揮します。
たしかに初期投資は多少なりとも必要ですが長い目で見ると経済的には安く済むはずです。
気になる方は少しづつでもいいので工具を揃えてみましょう。
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