バイクのセルフメンテやセルフ修理・DIYをしていると、外れないボルトの存在に悩まされることって結構ありますよね。。
経験のある方ならわかると思いますが、ボルトを外せなくなった時の絶望感や苛立ち、焦りは尋常じゃないです。
自分は、バイクのことが嫌いになりそうになることすらありました苦笑
ですが、過去11年間、自分なりにセルフメンテをしてきたおかげで”有効な対処法”や”コツ”はなんとなく掴めました。
さらには、どうしても外れない時や最悪ボルトがなめてしまった場合でも「これさえあれば大丈夫」と安心できるような最終兵器も今ではしっかり備えてあります。
今回は、過去11年間の自身の経験をもとに
- 外れないボルトに対する緩め方のコツ
- どうしても固着して外せないボルトにおすすめな工具3選
を皆さんにお伝えできればと思っております。
自身も過去に何台かのバイク・スクーターをメンテ・修理してまいりましたが、幾度となくその壁にぶち当たり、
「セルフメンテなんて辞めてやる…」「もう今後はバイク屋さんにお願いしよう…」
何度そう考えたかはわかりません。
ですが、世の中には同じような問題に直面している方がたくさんおりますし、紹介する対処法とおすすめ工具さえあれば、ほとんどの外れないボルトは必ず外せますのでご安心ください。
手ごわい固着には「衝撃」か「熱」攻撃が有効
過去の経験上、締めすぎや経年劣化で固着してしまったクソ硬いボルトに対する有効な攻撃は
- 衝撃を与える
- 熱を加える
の2種類なります。
衝撃を与える方法
基本的にボルトに衝撃を加える際は「プラスティックハンマー」を使います。これは金属製のハンマーや金槌ではボルトに傷をつける可能性があるからです。
傷が付いてしまっては、ゆくゆく錆の原因にもなります。
その為、必ずプラスティックハンマーを使いしょう。
また、衝撃は何度も与えて少しづつ緩めていってください。決して一度や二度の衝撃で外そうとは思わないでください。
そんなに簡単に外れるのであればそこまで苦戦しないはずです。
時間をかけて何度も衝撃を与える⇒工具で緩める⇒衝撃を与える
を繰り返しましょう。
(※ちなみに焦っていると緩めるのと逆方向に締めてしまっていることもあり得ますので、回す方向は再度確認して作業しましょう)
衝撃の与え方はプラスティックハンマー使用であれば、ボルトの頭部を叩いて衝撃を与えてもOKです。
時間と労力をかけて、じっくり外していきましょう。
熱の加え方
それでも外れない時は、
「ボルトに熱を加える方法」もおすすめです。
注意点としては、
ライターとかガスバーナーの直火で熱を与えることです。
基本的にバイク作業時は火気厳禁です。万が一の引火時には大事故が起きる可能性もあります。
そこでおすすめは「ヒートガン」です。
ヒートガンは、分かりやすく伝えるとめっちゃくちゃ高温の風が出るドライヤーの様な物です。使用時の音量や形状もほぼ家庭用ドライヤーと同等です。
ヒートガンの用途は幅広いですが、今回のような固着対策に使えたり、塗装・シール剥がしにも使えたりと、実はあらゆる場面で活躍する便利グッズです。
使用時は先端金属部分が半端なく熱くなるので、使用後10分ぐらい経つまでは触らないように注意です。

タケオは以前油断して手首を火傷しましたが、一瞬で大火傷しますよ(笑)
何をやっても外れない時の最終兵器的アイテム3選!
ただ、どんなに頑張っても外れない超頑固なボルトも存在します。
そんな時にはボルトの買い替えも視野に入れ、最悪破壊しながら外す方法が、有効になります。
①傷を付けたくない場合にはインパクトレンチで”衝撃”を与えながら外す
基本的にボルトが固着してしまっている時には、衝撃を与えていくのが原始的かつ有効的ですが衝撃を与える際は極力ボルトに傷を残しづらいもので行う必要もあります。そんな時に便利なアイテムが「インパクトレンチです。」
インパクトレンチは電動ドライバーのボルト版のようなもので、電動の力でボルトを緩めることが出来ます。
効果的なのが、細かく強い振動をボルトに与えながら外すことが出来るので固着したボルトに非常に効果的なのです。
これ一台持っておけば、固く締めこんだボルトも簡単に緩めることが出来ます。時短にもなるので、損は無いでしょう。
②舐めてしまったボルトには「ネジザウルス」
こちらは外れなくなったネジを外す工具ですがボルトにも使えます。使った後はボルトが痛んだり変形したりすることもあるので、予備のボルトも買えるようにしておきましょう。

ホームセンターなどで買い替えも可能ですがボルトのピッチ数だけ間違えないようにしましょう。自身のない方は外したボルトをホームセンターに持ち込めば最悪店員さんが教えてくれます。
外れないボルトやネジが現れた時、まず試して欲しいアイテムです。手元にあれば結構出番はあると思いますのでぜひご用意くださいね。
③「ネジザウルス」でも緩まないボルトには「ナットツイスター」
稀にインパクトレンチでも外せず、最終的に六角部をナメてしまって外せなくなるような強敵が現れるときもあります。まさにラスボス的存在です。
そんなラスボス相手にはより強力なアイテムが必要となります。それが以下のような商品です。
通称「ナットツイスター」とも呼ばれるこの商品は、原理としてはボルトを完全に破壊しながら外していくものです。
商品の内部は下図のように渦上の作りとなっており、これがボルト事態に食い込んでいく事で強力なグリップを果たし、最終的にボルトを緩めていくことが出来ます。


ほとんどのボルトを外すことが出来ますが、注意点としては力を入れすぎてボルト事態をねじ切ってしまうことです。
ねじ切ってしまうといよいよ素人では太刀打ちできなくなってきますので、最後の砦と考え慎重に作業しましょう。
また、先述した通りボルトはボロボロになり使えなくなるので、サイド新しいボルトを購入するのが得策です。

度々申し上げますがネジの買い替えはピッチさえ分かれば意外と簡単です。
まとめ
セルフメンテやDIY修理には障壁が色々とつきものですが、経験と今回紹介した”強い味方”がいれば怖いものなしです。是非、気になる方は参考にしてみてくださいね。