みなさんは「ヤエー」をご存知ですか?
元は、「ライダー同士の安全祈願を交わし合う」役割として、モトブロガーなどを中心に近年急速に普及しているライダー同士の挨拶です。
「ヤエー」のことを全く知らなかったライダーさんからすると
「ヤエーなんて知らないけど、やらないとダメなん?」
と色々疑問を抱くでしょう。
結論、ヤエーは知らなくても勿論バイクに乗れますが、うまく活用すればバイクやツーリングがより楽しくなるのはたしかです。
今回は、現役ライダーであり現役ヤエラーでもある私が、実際に数々のヤエーをしてきて感じたやり方の基本や注意点についてまとめてみました。
ヤエーを通してより楽しいバイクライフを満喫できるライダーが増えることをひそかに願ってます。
ヤエーを通してより楽しいバイクライフを満喫できるライダーが増えることをひそかに願ってます。
ヤエーのやり方とは?
ヤエーのやり方は至極単純で、
ツーリング中や旅先などで、反対車線にいたライダーへ向けて、すれ違いざまに「安全祈願」「無事故」を祈って挨拶をするだけです。
また、挨拶のやり方も十人十色です。
もっともオーソドックスなのは、片手を挙げてのあいさつです。
また手の形も人それぞれなのが実状です。
オーソドックスな所ですと、「ピースサイン」や「グッドサイン」、「手を振るだけ」などがあります。
ちなみに咄嗟のヤエーに対して反応が遅れた場合には、「会釈するだけ」という応用技もあります。
会釈されると、普通のヤエーよりも「なんとなくのいい人感」と言ったいいイメージを相手に与えられるので、手を挙げるのが苦手な方は積極的に「会釈ヤエー」をしていきましょう。
ヤエーの際の注意点は3つ
ヤエーにも勿論注意事項があります。何も考えずに無我夢中で手を振っていれば事故に遭うリスクも倍増しますので注意が必要です。
①直線道路以外ではやらない!
ヤエーは基本、
見通しの良い直線道路でかなり前もって手を挙げて行う方が、”安全”な上に”相手からの返答率も高い”のでおススめです。
逆の例で考えると、「曲がりくねった峠道での急なヤエー」は危険ですので絶対にやめましょう。
相手が気付きづらいので返答率も下がりますし、相手も自分も転倒などの危険性が増します。
また、そういったケースで相手にヤエーをされても無理に返さなくても全く問題ないので覚えておきましょう。
②右手を上げない!(左手でヤエーしましょう)
ヤエーをする時、対向車に対して返すとなるとつい相手側の右手を挙げたくなりますが、極力左手でのヤエーが望ましいです。
理由は勿論、右手のブレーキからはなるべく指を離さない方が良いからです。
左手のクラッチレバーであれば、最悪離していてもエンストするだけなのでそこまでの影響はないですよね。
③ヤエーにばかり気を取られてはいけない
ヤエーする事ばかりに気を取られながらのツーリングは非常に危険です。ヤエーにハマるとヤエーする事ばかりに気が行くこともあるのでそのような場合には注意が必要です。
冒頭にも書きましたが、ヤエーの大前提は「お互いの安全祈願のためのあいさつ」です。
もしヤエーに夢中になってばかりで盲目になった時は以下の動画を見ることをおススメします。
ヤエーはあくまで副産物と思って、状況によっては無理に返さないようにしましょう。
「無視」「シカト」をされても気にしないでOK
ヤエーの回数を重ね、調子に乗ってヤエーしまくっていた矢先、相手によっては急に無視やシカトをされてしまうことも時にはあります。
私も1人の「ヤエラー」として、積極的にヤエーをして来ましたが、正直かなりの回数シカトもされてきました。
5人ヤエーしたとしたら、1〜2人はシカトされるのもザラです。それくらいシカトされる頻度っていうのは意外と多いものなんですね。
また相手方にもそれなりの理由があり返事ができていないだけって言う可能性もありますので、極端に凹んだら落ち込む必要はありません。ツーリング中はとにかくポジティブでいることがなによりです。
まとめ
ヤエーはバイク乗りによってウケの善し悪しが変わります。人によってはヤエーをうざいと思っている「アンチヤエー」の層もいるようです。
とはいえ個人的にはツーリングが楽しくなるうえに、お互いにいい気分になれる何もデメリットのない挨拶だと思っています。
ただ先述したように事故のリスクだけは注意が必要です。安全意識を忘れずに、ヤエー文化が広まれば一番理想的と言えるでしょう。