長距離のツーリングって兎に角疲れやすいものですよね。
そんな疲れを少しでも和らげられたらかなり嬉しいですが、まずはその原因を突き止めないことには中々対策は難しいかと思います。
バイクは乗り方ひとつで疲労の度合いがかなり違ってきます。
今回の記事では、
ツーリングで疲れてしまう原因についてと自身の経験から効果的だと感じた疲れないための乗り方について書いていきます。
バイクで疲れる原因は主に3つ
バイクに乗っていて現れる疲れにはいくつか原因がありますが、ほとんどが以下の分類に当てはまるかと思います。
- 風による疲労
- 微振動による疲労
- ライディングポジションによる疲労
1.風による疲労
バイクは風を感じて乗れるのが魅力でもありますが、その風による抵抗がじわじわ蓄積されると結構しんどくなってくるんですよね。
風の抵抗を少なくする方法は二つで、スクリーンの活用と服装の見直しです。
ウインドスクリーンは大きさにもよりますが、付いているだけでも体が受ける風をかなり軽減する効果があります。見た目をスマートに収めたい方は、まずは小さめのスクリーンから試してみることをおすすめします。
また、服装に関しても、いくら寒いからと言い、ぶかぶか・だぼだぼの服はNGです。風の抵抗をもろに受けるので、基本は上下タイトな服装を意識しましょう。
2.微振動による疲労
振動対策に関してはバーエンドやグリップを交換したりする手法もありますが、正直微力程度の改善しか見込めない印象です。
どうしても振動による疲れを感じやすい方は、3気筒・4気筒バイクが振動も少なめなため非常におすすめです。
逆に「単気筒バイク」はどうしてもエンジン特性上振動が強いのが特徴な為、グッズでの改善は正直限界があるでしょう。
また、大排気量バイクなら基本振動は少なくなります。理由は高回転までエンジンをほぼ回さないためです。振動による疲労が嫌いな方は、大型バイクへのステップアップを検討するのもありでしょう。
3.ライディングポジションによる疲労
ロングツーリングになればなるほど正しい姿勢での乗車が疲労軽減のためには求められてきます。
正しい姿勢で乗ることが出来れば無駄な筋力を使わずに、リラックスしてうまくバイクに乗ることが出来ます。
逆に正しい姿勢で乗れていない状態だと、変に力んでしまい疲れやすく、バイクとの人馬一体感も得られずらくなります。
疲れづらいライディングポジションを取る為に
教習所では教官に口うるさく言われる「ニーグリップ」ですが、これにはバランスや安定感を保つため以外にも、上半身の疲労軽減にも効果があります。
「バイクにうまく乗る」ためには、上半身の脱力が重要になってきます。
これはバイクでうまくカーブなどを曲がる際にはバイクの特性「セルフステア」を活用する必要があるからです。
※セルフステア=車体を寝かした時に、ハンドルを切らなくても寝かした方向にバイクが傾いていく現象の名称。
このセルフステアを利用するには、上半身に無駄な力が入っていてはだめです。
上半身の無駄な力みは、ハンドルの自然な曲がろうとする動きを妨げると同時に僅かな疲労蓄積の原因になります。
要するに、二輪車の特性を利用し、無駄な力を使わずにうまく省くことが出来ればかなり疲れづらくなるのです。
またバイクは、地面からの細かい振動や加速Gなどから受ける抵抗、またはカーブ走行時のバランシングなどの為に、気づかないうちに上半身の筋肉を酷使して乗っています。
この時に上半身の肩や腕の筋肉だけで乗りこなそうとすれば当然疲れやすいです。
この時、ニーグリップをしっかりすることで車体と一体になれれば上半身にかかる負担を抑えられます。
基本的には足の筋肉のが人間は強いので太い筋肉を多く活用した乗り方が疲れづらい乗り方のコツになります。
また、ニーグリップによる体幹の振れを抑える事は「タンデム走行時」にも疲労軽減の為に重要です。
タンデム時は運転手はタンクを、後ろの方は運転手の腰回りを膝で挟むようにすると二人の一体感と安定度が増し、疲れづらくもなるので意識しましょう。
疲れない為のニーグリップのコツ
ではここからは、疲れない為のニーグリップのコツをご紹介いたします。
つま先の向きを意識する
人間の体の構造上、つま先を内側に向けると膝が閉まる構造になっています。
つま先が外側に向いて、がに股気味になっている方は膝が開きやすくなっているので無理な力でタンクを挟もうとしています。
この無駄な筋力を省くだけでも長時間のライディングによるニーグリップの疲労は軽減されます。
バイクに乗る際は、まず足首の向きを意識しましょう。
膝はタンクに添えるだけでOK
常時ニーグリップをしてることは、当然疲れます。
なので基本は足首を内側に向けてタンクに軽く添えておくだけでも充分です。
加速・減速、カーブ走行時など要所で強めに挟む
ニーグリップを強くかける場面を必要なタイミング使い分けるようにしていきましょう。
基本的には加速時や減速時、または車体安定性の必要とされるカーブ走行時です。
常時強めに挟み込むことはベテランライダーでも疲れます。
足首まで、しっかりとホールドする
車体と下半身の接地面積が広いほど、当然安定感は増します。
意識していただきたいのは足首・くるぶし当たりのホールド。膝よりも足首・くるぶしグリップを意識しているライダーさんも実は多いです。
少しでも身軽で乗ることも大切
バイクに乗る上で、少しでも身軽な状態でバイクに乗ることは大切です。特に夏場はリュックとか身に付けていると背中が暑いですしうっとおしいですよね。
そんな時におすすめはシートバッグです。タンクに取り付けるタンクバッグも有効ですが、以前先輩から「タンクに線傷付きやすいよ~」と教えてもらったためまだ使ったことは無いです。
シートバッグがあるだけでも結構荷物を収納することが出来るので日帰りのツーリングであればリュック・ショルダーバッグ等は不要になるでしょう。
まとめ
バイクの運転がうまくなりたい方、バイクの運転で疲れにくくなりたい方にはニーグリップのマスターが必要不可欠です。
力加減や使うタイミングを明日から意識して乗ってみましょう。また、ズボンの素材によってはタンクに小傷が付くこともあります。
そのためにもタンクパッドの装着は結構おすすめです。
⇧透明のタンクパッドは、バイクのカラーデザインに支障をきたすことがなくおすすめです。