やったことがある方なら分かると思いますが、バイクマフラーの交換作業は慣れないと中々苦労する作業ですよね。
特に気筒数の多いバイクのマフラー交換は作業工程も長いですし本当に神経を遣います。
その中でも個人的に最も難関としていたのが「マフラーガスケットの落下問題」。
マフラー装着用の穴って大抵エンジンに対して下向きに設置されていることが多いので、構造上どうしてもガスケットが落ちてきやすいんですよね。
車種によってはマフラー装着穴にそのままガスケットを押し込めばハマることもあるようですが、多くの場合ハマることは無く、「シリコングリス」などを事前に塗っておくことで粘着性を持たせ貼り付けておくことが必要なのです。
今回はそんな「ガスケット落下問題」に対する解決策を独学で編み出したのでこちらに書かせていただきました。あくまで素人レベルの内容ですのでご了承下さい。
ガスケット落下防止には「ビニールテープ」が便利
今回紹介する方法では上記のビニールテープを活用します。
選ぶ上でのポイントとしては、なるべく幅広の物を使った方が作業がしやすいです。
それでは工程を簡単に紹介します。
①マフラーを外したらビニールテープを用意
まずマフラーを外したで段階ビニールテープを準備します。

そして、およそ10~15センチほどの長さにカットします。長さは長めに切った方が作業しやすいです。
②切ったビニールテープ上にガスケットをのせる
次にビニールテープの粘着面の上にガスケットをのせます。

載せる位置は端っこすぎず、真ん中すぎずの微妙な位置に載せた方がこの後の作業が楽になります。
③テープごとガスケットを穴にセットする
次にテープごと、マフラー装着穴に貼り付けるようにセットします。

エンジンの汚れ具合によってはうまく貼りつかないこともあるので、そのために長めに切っておきましょう。
ちなみに幅広のビニールテープを推奨した理由もガスケットが張り付きやすいからです。

またどうしても張り付かない場合には一度エンジン回りをクリーナーで清掃してから作業すると貼り付きやすくなります。
④マフラーをテープの上から仮止めする
テープがガスケットごとしっかり張り付いたら、剥がれ落ちてくる前にマフラーを仮止めします。
あまりちんたら作業していると粘着力の強くないビニールテープはすぐに剥がれてきますのでスピーディーさが重要です。
⑤ビニールテープをそっと引き抜く
ガスケットが落ちてこないことを確認したところでそっとビニールテープだけを引き抜きます。

この時、もしマフラーの仮止めが強すぎればテープが引き抜けませんし、逆に弱すぎればガスケットごと取れてしますので絶妙な仮止め具合が必要です。
ビニールテープだけ綺麗に取れましたら、マフラー締め付けボルトをしっかり本締めして作業終了です。
完璧な排気漏れゼロを目指すなら「シリコンガスケット(液体ガスケット)」の併用もおすすめ
冒頭でも少し触れたシリコンガスケットですが、基本的には無くても問題はないです。
ただ、マフラーとエンジン接続部の排気漏れを少しでも減らしたいというのなら使用をおすすめします。
何故かというとバイクは排気漏れが少なければ少ないほどメリットが多いからです。効果は微々たるものですが
- 燃費向上
- マフラー音が静かになる
- 環境汚染も減らせる
などと言った効果が見込めるのです。
そのためマフラーガスケットのみでは少し心配な方はこちらも合わせて使う方がいいかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
マフラー交換時、ガスケットが何度も落ちてきてイライラした経験をお持ちの方は多いかとは思います。実際、シリコングリスだけでは貼り付ける力が若干弱いので心もとないんですよね。
今回の作業内容はあくまでも素人が考え出した裏ワザです。興味のある方だけ参考にしていただければ幸いです。
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