バイクのセルフメンテやカスタムを行っている方は多いですが、
配線防水処理において「ビニールテープ」をお使いの方は注意が必要です。
当てはまる方は是非このブログを読んでいってみてください。
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バイクの配線は防水処理がとても大切
バイクの電装系カスタムをしたとき、故障防止の為に重要になってくるのが最後の防水処理です。
バイクは車と違って配線がほぼむき出しの丸裸状態です。
そのためバイクカスタムは、車の配線カスタムよりも防水処理に細心の注意を払わなければなりません。
ここが甘かったり、しっかりと出来ていなければ最悪は導線部まで浸水し、故障の原因になり兼ねません。
しかし、ここが意外とうまくいかない事って結構多いですよね。
カスタムが完了し、動作確認ができたところで完全に慢心するのです。バイクの配線カスタムは最後の防水処理までがセットであり、かなり重要な部分でもあります。
初心者がやりがち!ビニールテープ使用は避けた方が良い理由とは?
電装系カスタムの初心者の多くは配線処理まで完結させるのに手一杯で、そのあとの防水処理が甘いことが多いです。(以前の私もまさにそうでした)
しかし最後の防水処理まで完璧に施してこそ一人前であり、防水処理が甘いままのバイクに乗ることは非常に故障するリスクが高い状態と言えます。
そんなカスタム初心者が頼りがちな防水用アイテムがただのビニールテープだと思います。
ビニールテープは100円ショップなんかでも売られていますし、どこのおうちにも転がっていたりもする手軽なアイテムです。
さらにバイクの配線にもともと巻かれているテープにも見た目が似ていることから、ビニールテープを巻くだけで配線処理を終わらせてしまうような方が多いようです。
たしかにビニールテープなんかでも何も巻かないよりは確実に防水効果はありますが、効果が続くのはおそらく数か月。
年数が経つにつれ粘着のりの劣化にともない、砂埃も付着しだしてみるみるうちに剥がれていきます。
私も数か月経ってからばらしたらビニールテープが剥がれかけていた…なんていう経験もあります。
いくら配線処理時に手間暇かけて丁寧に巻いてもそれが無駄になることが多いのがビニールテープです。
ビニールテープは、「防水目的」ではなく配線同士が接触して起こる「ショート防止目的」として程度のものと考えましょう。
ビニールテープは年数が経つほど隙間も目立ちます。
そのため完璧な防水処理を目指す際にはおすすめできないアイテムと言えます。
防水処理が甘いと何が起こる?
防水処理が甘いと当然、故障の原因となったり銅線部の劣化を招きます。
故障といっても、例えば灯火類の導線なら点灯不良などの不具合が起きます。
そして銅線部の劣化は「錆」になり、それを放置しておくと最悪は断線に繋がります。
配線内部の細かな錆というのは肉眼で発見するのが難しいケースも多く、気づかないうちに錆は進行するでしょう。
私も以前乗っていた中古バイクが、内部の錆の浸食により故障をしたことがあります。
そんな事態を事前に防ぐ為にも、万全な配線処理が必須なのです。
配線の錆による動作不良は、起きてしまってからでは遅く、素人が直すには故障箇所発見までに相当な時間がかかります。
ビニールテープを使わない方法とは
では、いったいどんなアイテムを使って防水処理をすればよいのか。
答えは「自己融着テープ」と呼ばれるアイテムを使うことです。
この商品を使うことでビニールテープが抱えていた下記のような課題を克服することが出来ます。
- 隙間ができやすい
- 時間が経つにつれ粘着力が弱まりやすい
- 劣化をするとべたつきが出やすい
▼市販のオートバックスさんでも売られていた商品がこちらです▼
自己融着テープとは
まず自己融着テープとはなんなのか。
配線初心者の方をはじめ、知らない方も多いこのアイテムですが、
特徴としては大きく一つ、接着用の糊が一切使われていないというところです。
ではどうやって巻き付くのか?
原理としては、強く引っ張りながら巻き付けることでテープの表と裏が密着し、固定されるという仕組みです。
これは言葉で聞いても「ほんとか???」と疑いたくなるものですが、これが本当にくっつき、かなりしっかり固定されます。
また、自己融着テープはビニールテープなどと違い、一度張り付くと剥がれなくなります。
その為はがしたいときはカッターで切らなければならないというのも特徴の一つです。
しかしそれだけの強度と密着性があるという事。
裏を返せば強力な防水性・絶縁能力があるとも言えます。
たしかに新品バイクの配線部は、よく見ると簡単には剥がれないようになっています。
また剥がすときもカッターなどで切り刻まなければ剥がせないようになっており、自己融着テープであれば同じレベルの防水処理が可能なのです。
自己融着テープを巻く時のコツ
コツとしてはテープの特徴を最大限に引き出すためにも
なるべく強く引っ張りながら貼ることが最重要。
この時なるべく銅線部を引っ張らずにテープのみを引っ張ることもより強力に張り付ける際のコツです。
そして螺旋状にくるくる巻く時もテープとテープの接地面積を増やし、重なりを意識しながら貼ることが固定力アップに繋がります。

アース部分の防水処理は必要?

アースの先端端子部分は形状的にも防水処理が困難です。
どうしても上図のように一部丸裸になりがちですが、アース部分に関してはこれでも問題なしです。
アース部で重要なのは、ボルトやフレームにしっかり接地しているかどうか。どうしても心配な方は写真のように根元まではしっかりとテープで防水処理を施しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
初めに書いたように車よりも配線がむき出しなバイクは、防水処理がより重要になってきます。
配線のトラブルは、カウルなどで隠れていると目に見えないところで気づかないうちに進行していきます。
防水処理は、めんどくさがらずにしっかりと施しておくことがのちの故障などを防ぐことに繋がります。
一度ビニールテープで防水処理をしてしまった方も、まだ間に合います。
自己癒着テープで巻きなおし、今度こそ万全な防水をしてみましょう。
また、これから電装系カスタムを検討している方も、是非とも活用してみてください!