街中を走っているバイクやスクーターを見ていると「125ccスクーター」に乗っているライダーさんが圧倒的に多いですよね。
それだけ「小型スクーター」というのは乗りやすく便利で人気な乗り物という訳です。
今回の内容では、その中でも”最強スクーター”としても名高い「スズキ アドレス110」に試乗する機会ができましたので、それに伴い
バイク歴10年の私が率直に感じた乗り味の良いとこ悪いとこをいくつかまとめてみました。
購入を検討されている方々の参考に少しでもなればと思います。
基本スペック
全長 / 全幅 / 全高 | 1,845mm / 665mm / 1,095mm |
シート高 | 755mm |
車重 | 100㎏ |
燃費 | WMTCモード値 48.9km/L |
ガソリン容量 | 5.2L |
より詳しくはスズキホームページにて参照ください!(ホームページのものは、2021年版アドレスになりますのでご了承ください)
アドレス110のおすすめポイントは?
実際に感じたアドレス110の良さは以下になります。
①車重が軽い(女性にもおすすめ)
まず乗ってみて最初に感じた事は車体の軽さです。とにかく軽い。
車重はカタログ表記でちょうど100キロです。
軽さは日常の取り回しのしやすさに直結します。
駐車時に押して歩く際はもちろん、狭い小道でのUターン時にも活きてきます。そして日常的に使うであろうセンタースタンドも軽々掛けられます。
軽量であるため、女性でも楽々取り廻せるかと思います。
通勤・通学等普段使いにはやはり軽さが大事なポイントになってくるため、ここは一番に挙げるべき長所かなと思います。
また、車重の軽さは燃費の良さにも繋がります。通勤等日常的に使う方には重要な点です。
②普通に速い
車重が軽いこともあり、アドレス110は機動性に長けているバイクです。
普段乗っているヤマハのアクシスZと比較して、走行性能の高さを感じました。
ちなみにメーカー公表の最高出力は、
アクシスzが6.0kW(8.2PS)に対して
アドレス110は6.5kW〈8.8PS〉と後者のが出力が高いことが分かります。
車重はアクシスもアドレスも100キロであり、最高出力はアドレスに軍配が上がる為、最高速が速く感じたのも間違っていなかったことが分かります。
また比較的細めのタイヤを履いており地面から受ける摩擦が少ないのか、心なしか加速力も力強い印象でした。
このスクーターであれば、交通の流れに乗れるどころか、周囲の車をぶっちぎることも可能でしょう。
③何より価格が安い
アドレスは新車価格が安いことも売りの一つです。
安いのにそれなりの機能が付いている点は、スズキのバイク全般の強みとも言えます。
アドレス110の場合は、新車価格が225,500円です。
排気量が小さいという事実は確かにありますが、パワーや走行性能が125ccのスクーターとほぼ変わらない点を考えても普通に安いことは確か。
「通勤・通学用の下駄バイク」として使うとなれば、誰しもが燃費だったり車体の安さだったりというコストは極力抑えたいと考えるかと思います。
ほとんどの方が通勤の足にしたり下駄用として乗るスクーター。アドレス110は安くて速い、まさに「最強のスクーター」と言えるかもしれません。
※個人的には125ccクラスではヤマハのアクシスzも安くておすすめです。
⇒アドレス110の中古販売市場はこちら
④キャリア標準搭載
普段使いとなると、雨天時用のカッパだったり靴だったりと様々な小物の常備が必要になってきます。
そんな時に重宝されるのがリアボックスですが、車種によってはリアキャリアを別途購入しないとなりません。
しかしアドレスは始めからリアキャリア標準搭載の為、別途購入が不要です。
リアキャリアは後付けしようとすると、物にもよりますが1~1.5万円は平気でかかります。
初めからリアボックスを使う予定のある方は、その分の費用が抑えられます。
⑤無難でスマートな見た目
アドレスは見た目がかなりオーソドックスです。
率直に言いますと可もなく不可もない無難な印象。
ですがよくよく見てるとシュッとしていてスマートであり、かっこよくも見えてくる不思議なスクーターです。
この無難なデザインは、それこそ老若男女、幅広いユーザーにウケる理由の一つなのかもしれません。
また、ポジションランプをLEDに変えたり、ミラーを変えたり、マフラーを変えるだけでも見た目の印象は簡単に変えられます。
無難なために、カスタムの幅は広いかもしれません。
⑥スリムな車体(すり抜け性能◎)
アドレス110は同クラスのスクーターの中でもひときわ車体がスリムです。
その為、渋滞中のすり抜けなんかもかなりしやすい印象でした。
アドレス110の不便なところ
実際に感じた不便なところは以下になります。
△メットインがやや狭い


メットインはやや狭めです。
その代わり深さのある形状です。
長所としたら、ヘルメットのみならすっぽりと収まる点です。
しかし、カッパなどその他小物の保管は一緒には難しいため、普段使いにはやはりリアボックスがあると便利でしょう。
※キャリアは標準搭載の為、ボックス本体と付属のベースがあれば装着は可能なのです。
▼個人的おすすめのリアボックス
△フットスペースもやや狭め

足元のフットスペースは、普段使いにおいては結構重宝され、ここの広さを重視している方も実は多いです。
使い方はカバンを置いたり、近所のごみ捨てにごみを載せていったり、灯油用のポリタンクを積んだりと様々ですが、アドレスは足元がやや狭め。
原因はおそらくシートの出っ張りです。
足元に物をよく置く方には少し物足りないかもしれません。
△メーター・スイッチ類が「THE・シンプル」


メーターに関してはオールアナログ。必要最低限の機能のみといった感じです。
最近流行りの「かっこいいデジタル液晶」を求めている方には向かいないシンプルなものです。
安さに特化したバイクにはこれはつきものですが、アクシスzよりもさらにシンプルです。
個人的には、エコ運転ランプぐらいがあっても良かったなと感じました。
(アクシスzに付いているエコランプは、低回転&60キロ以下走行時に点灯し、低燃費運転の指標にしやすく個人的には好きな機能です。)
ただ煩雑なデジタルメーターが苦手な方には逆に向いているかもしれません。
△軽すぎることによる安定性の弱さ
車重が軽いバイクにはどうしても走行安定性の低さが短所として付随してきます。
特にスクーターはフロントが軽いため、舗装の悪いデコボコ道路や雨の日のライディングにおいては若干の怖さが伴います。
さらにアドレス110はタイヤが細いのも特徴です。
軽さとタイヤの細さが原因となり、高速走行時に軽快さを感じると同時に不安定さも感じとれました。
走行時以外の取り回しに関しては◎なのですが、走行時の安定性を求める方はもう少し車重のあるスクーターを選ばれた方が良いでしょう。
△乗り手が多いので個性やオリジナリティを求めるバイクではない
これは人気車種ゆえの悩みでもあり、必ず直面する問題ですが、あまりにも乗っている人が多いスクーターなので、他人と被りすぎて嫌気がさす方もいると思います。
これに関してはそれがいいと思う方もいるかもしれませんし、なんとも思わない方もいるかもしれません。
アドレスは、普段乗りスクーターとはいえ、”少しでも個性を出したいような方”には向かない一台と言えるでしょう。
まとめ(こんな方なら後悔はしないはず?)
以上ですが簡単なインプレッションです。
※走行距離も短めでしたので浅めの記事ですがご了承ください。
ここで改めて持論ですが、アドレス110は

経済的に少しでも安くスクーターを買いたい!
と考えているような方には非常にお勧めな車種かと思います。
安く、普段の足としての快速マシンが欲しい!という方には必要十分ではないでしょうか。
もちろん個人によって感じ方は異なりますが、人によっては買ってから後悔した…!なんて方もいるようです。
しかしスクーターは所詮スクーターであり、走行性能がどうしても低く感じることもあるかと思います。当然上位車種のスクーターやマニュアル車のほうが走りやすかったり安定感があるでしょう。
軽くて便利な分、反面にデメリットが出てきてしまうのは仕方ないことです。
ただ先ほども書いた通り、軽さと操作性がシンプルな点から、女性ライダーなんかにもかなりお勧めしやすいかと思います。
自分としては乗ってみて、人気の理由がよくわかりました。
➡通勤でバイクに乗るならエネキーはかなりおすすめ
通勤でバイクに乗るとこまめな給油が必要になりますが、便利なアイテムとして「Enekey」がおすすめです。
個人的には通勤ライダーには必須かと思います。
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