●バイク歴は13年
●大型自動二輪免許取得済み
●乗り継いできたバイクは原付から大型バイクまで計8台
●ロングツーリングの最高記録は往復600キロ
●全て独学でバイクメンテナンスの基礎は習得
●四六時中バイクのことばかり考えている変態
【バイク】FIとキャブ 選ぶならどっち?メリットとデメリット
バイク選びに店頭に行ってみたんだけど、FIエンジンとかキャブレターエンジンとか種類があるんだ…。
初心者にはどっちのタイプがおすすめなんだろう。
こんな疑問を解決します。
今回の内容では双方のエンジンの特性やそれぞれのエンジンが持つメリット・デメリットに関して解説していきます。
【結論】バイク初心者にはFI車がおすすめ
自身の経験則から結論を申し上げますと初心者ライダーほどFI車の購入をおすすめします。
理由は、FI車の方が壊れづらく細かいメンテナンスもほとんど不要になるからです。
自分で燃調のセッティング等のメンテナンスが難しいと思われる初心者ライダーさんほど、初めの一台はFIエンジンのバイクが望ましいかと思われます。
とはいえ、どんなバイクだろうと
- 定期的なエンジンオイル交換
- タイヤ空気圧の点検、補充
の2つは必須の点検項目です。
バイクに乗り始めたばかりの方でもこの2つは自分で出来るようにしていきましょう。詳しくは以下記事でも解説しています!
「FI車」とは
FIは「フューエルインジェクション」の略称になります?
先述した通りですが、現在現行モデルとして各メーカーで出回っているバイクはすべてFIエンジン車となっております。
FIは、日本語訳の正式名称として「燃料噴射装置」として呼ばれています。(引用元)
FI車では電子制御システムによりエンジン内へ適切な濃度のガソリンを噴射しています。
バイクエンジンは内部でガソリンと空気を混合させそれを連続的に爆発させることで動力を得ていますが、その爆発もガソリンと空気の割合が適正でなければ「不完全燃焼」となりすすが残ってしまいます。
不完全燃焼状態では当然100%に近いエンジン性能は得られなくなってしまいます。
しかし適切な濃度というのも、空気中に含まれる酸素の濃度は季節やその他もろもろの環境により変化しています。
そこで開発されたのがこのFIエンジンです。どんな季節・気温、標高でも極力適正に近い混合気を作り出すために機械が自動で調整をしてくれています。
「キャブレター車」とは
キャブレターは、FIシステムが普及する前のバイクに使われていました。
FIの電子制御とは異なり、エンジン内部へ噴射するガソリン濃度を機械制御で行っていたのがキャブレター式エンジンの特徴です。
現在のハイテクなエンジンとは違いかなりアナログな作りであったと言えますね。
そんなキャブレターのガソリン濃度は一切変更できないわけではなく、キャブレター内のジェットというパーツを交換することで一応可能です。
とはいえ簡単に交換するにもかなりの手間はかかる為、最近では主流のエンジンではなくなってきています。
FI車のメリット・デメリット
まずメリットとしては、
季節問わずエンジンの調子が安定しやすいことです。
これは先述した通りですが、ガソリン噴射装置が機械制御の為、エンジン点火時もアイドリング時も安定させることができ、エンジンの吹け上りやレスポンスの良さにも直結します。
対してデメリットとして挙げられるのは、故障した際の修理費の問題です。
FI車エンジンは基本的にキャブレター式より故障しづらいことが特徴ですが、万が一故障した際には
- 故障個所の発見の難しさ
- パーツ交換時のパーツ代の高さ
が障壁になります。
基本的にFIエンジンの故障時は、素人では直せない事がほとんどなのでプロのバイク屋さんにお願いをすることがベストです。
キャブ車のメリット・デメリット
対してキャブレター車のメリットですが、挙げるとしたら
FI車よりも細かい燃調の調整が可能な点と、自身でも修理やメンテナンスが気軽に行いやすい点がメリットです。
バイクレースに出場する方などは、季節やコンディションごとのより細かな調整が必要になるのでそういった場合などには特に強みを発揮致します。
対してのデメリットは、
先ほども触れたように、細かい調整を行わないと環境要因にエンジンの調子が左右されやすくなることです。
細かい調整などが嫌いなズボラな方には向かないエンジンタイプと言えるでしょう。
もしキャブレターエンジンの分解や調整を練習したいのなら50ccの格安中古車を探してみるのも一つの手段です。
【体験談】初めて買ったバイクはキャブレター
私が初めて買ったバイクは当記事のアイコン画像にも設定しているスズキのST250(キャブ)でした。
当時は破格の安値で売られていたため、キャブレターとか何にも知らずに買ってしまった一台ですが、
結論としては中古だったことも相まって不調の連続でした。。
一番の不調は燃調の変動によるエンジン不具合。
朝、通勤前に乗ろうとしたらエンジンがかかりづらく、信号待ちではアイドリングが不安定。
加速しようとしても吹け上りが悪くエンジンの力を発揮できていないという最悪の状況に陥ったことがあります。
またそのすぐ直後にはチェーンが伸び切ってしまい低速走行中に外れてしまうという事態も経験済みです。。
要するに伝えたいこととしては、先述もした通りバイクの初心者の方ほど、少し値段が高くてもFI車の購入が無難かもしれません、ということです。
まとめ
近年はバイクでも車でもあらゆる部分で機械化が進んでおり自動制御されていますが、何でもかんでも機械制御されてしまっては「操る楽しさ」が損なわれてしまい少し寂しいですよね。
すべて機械制御されていれば、必ずしも良いというわけではないのがバイクです。
FI車、キャブレター車双方の良さを知った上で、それぞれのバイクを尊重し認めることは非常に大切なことだと私は思います。
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