せっかくバイクインカムを買ったのにうまくペアリングが出来なければ無意味です。期待したような通話ができなければ落胆しますよね。
そんな時におすすめな裏技が「LINE通話」を活用する方法です。うまく行けばお金をかけずに複数人同時通話がツーリングで出来るようになります。
今回は、実際にLINE通話を他社インカムとの通話に利用してみて感じたメリットやデメリットを解説します。
ちなみに、初心者入門用にもおすすめなバイクインカムまとめは以下記事で紹介中。
LINEを使えば他社インカムとの通話が簡単にできる
結論、ペアリングの難しい他社メーカー同士のインカムはLINEの通話機能を使えば簡単に接続ができて会話しながらツーリングに出掛けられます。
LINEとインカムの接続方法
使い方は簡単でインカム本体とスマホをBluetooth接続して、LINEアプリの「通話開始」を押すだけ。
iPhoneならBluetoothの接続は「設定」からアクセスができるようになります。
また、インカムの機種によってスマホとのBluetooth接続の方法は異なります。詳細は各メーカーの取扱説明書を参照ください。
他社インカムとの複数同時通話ならLINEグループ通話
また、3人以上の他社インカムで同時接続をして会話したいならLINEのグループ通話がおすすめです。
グループ通話を始めるには前もって【LINEグループ】か【トークルーム】を作成しておく必要があります。
こちらも慣れてしまえばスムーズに同時通話が出来ます。
実体験からしても3〜4人の接続であれば基本すぐできます。ただ、メリットがあればデメリットもあります。
LINE通話をツーリングで使うメリット
実際にLINEグループ通話にてツーリングを行った際に感じたメリットを以下にまとめてみました。
要点は以下の4点です。
- 通話可能人数がだいぶ多い
- インカムとスマホをBluetoothで繋げられれば誰でも通話可
- 接続までがスムーズ
- 通話距離はほぼ無制限
通話可能人数がだいぶ多い
メリットとしてまず挙げられる点は、同時通話可能な人数の多さです。
LINEの公表によるとなんと同時通話可能人数は現在500人(笑)
LINE通話を活用すれば実質「通話可能人数」の壁はほぼ無くなります。
どこの他社インカムとでも基本通話できる
LINEのグループ通話を使うと、インカムの機種もスマホの機種も関係なく、LINEを経由するだけで簡単に通話が出来ます。
それも、それぞれがBluetooth接続できていれば簡単に会話が可能。
通常のインカム同士の通話では事前のペアリングで苦戦することも多いですが、この方法であればその手間も大幅に削減されます。
接続までがスムーズ
通常のインカムの難点は、「接続が難しい」部分。
うまく繋がる時もあれば、スムーズに接続が出来ない場面も多々あります。
しかし、LINEグループ通話を使った方法であれば、そんな手間はなくなり非常にスムーズになります。
特に複数人ツーリングになれば、スムーズに出発できることは大きな利点になります。
通信距離はほぼ無限
通常のインカム通話では基本通信距離に限度があります。
距離はだいたいが1キロ前後。またカーブの道や建物が障壁になれば当然通信可能距離も短くなります。
しかしLINE通話に通信可能距離の制限はありません。基本的には電波がしっかり入っていれば通話はどこまでもいくらでもできてしまいます。
私も、過去には友人とお互いが自宅に着くまでLINE通話で話し続けていたこともあります。別れ際の寂しさがかなり緩和されます(笑)
ツーリングでLINE通話を使うデメリット
逆にデメリットととして感じたのは以下4点。
- バッテリーの問題
- 音量、音質問題
- 場所によってトンネル、山間部では電波が悪い
- タイムラグ問題
- 大人数だと誰の声か分からなくなる
バッテリーの問題
インカムのバッテリーは、安物のインカムでも案外持ちが良いもの。問題なのはスマホ側のバッテリーです。
普通の通話をしているだけでもスマホのバッテリーはどんどん減りますが、ツーリング中はそこにBluetooth接続の負荷が上乗せされます。
さらにツーリング中に使いがちな地図アプリも併用することになれば、スマホのバッテリーはみるみる減ることになるでしょう。
その為、LINE通話ツーリングをするならスマホのバッテリーに対する対策は必須。
代表的な対策はモバイルバッテリーを購入する事とUSB電源をバイク自体に増設する方法。
まだお持ちでない方はモバイルバッテリーだけでも準備しておくのが無難でしょう。
雑音が多く音質も悪め
LINEグループ通話を使った会話は、バイク走行時に関して言うと決して音質が良いものではないのが確か。
特に高速道路走行時など、風切り音が強い場面ではかなりの雑音を拾う為、インカム越しの声や音楽の聞き取りは困難なものになります。
「LINE通話×インカム」の雑音対策
対策としては、
- インカムを少しでも高性能なモデルに変更する
- インカムスピーカー位置の調整
- ヘルメットの風切り音を軽減させる
などが挙げられます。
一番早いのは上位モデルのインカム購入。最低限でもデイトナのDT-E1くらいは用意するのが良いでしょう。
場所によって電波が弱い
LINE通話は電波の悪いエリアに侵入すると突如にして通話が終了されることがあります。
例としては山間部や電波の悪いトンネル内等。
みんなで楽しく話していたのに急に切断されると孤独感がすごいですしなんとなく不安感に襲われます。
そんなときは慌てずに走り続け、最寄りのサービスエリア等で再接続を試みましょう。
また、事前に切断されてしまった時の対応を仲間内で決めておくといいかもしれません。
大人数では誰の声か分からなくなる
LINEグループ通話を利用したツーリングの欠点は、人数の多さによっては誰の声かわからなくなる事がある点です。
LINEグループ通話を活用した通話は、基本音質はあまりよくありません。そんな時、複数人でのツーリングは声の主を判別するのも困難な時もあります。
あくまでは非常時のコミュニケーションツールとして考えるのも必要かもしれません。
バイクのLINE通話でイヤホンやヘッドセットを代用するデメリット
インカムを使わずに、マイク付きのイヤホンやヘッドセットを代用してツーリングに挑戦したこともあるのでその時のことを話します
うまく行けば「インカムを買わずに安く友達と通話しながら走れる!!」と思いましたが、現実は甘くありませんでした。
実際に感じたデメリットは以下の通りです。
- 風切り音や雑音を拾いやすい
- ヘルメットを被ると外れやすい
- ヘルメット装着時の着け心地があまり宜しくない
バイクヘルメット用の専用設計では無い以上こう言ったデメリットは仕方がないのかもしれません。
個人的には無理して代用するなら安価なインカムを買ってしまうべきかなと思っています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。総評としてはLINE通話を活用したツーリングの良し悪しは一長一短です。
メリット | デメリット |
---|---|
・どのインカムとでも基本通話可 ・接続までがスムーズ ・通信距離はほぼ無限 | ・通話可能人数がだいぶ多い・音質・音量問題 ・場所によって電波が弱い ・大人数では誰の声か分からなくなる | ・バッテリーの問題
ただ上手く繋がったにせよ繋がらなかったにせよ仲間内で盛り上がることは確かです。みんなでワイワイ走るのはやはり楽しいです。
ちょっとしたツーリングの機会がありましたら是非ともお試しくださいね。
お読みいただきありがとうございました。
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