「公道でのエンストが怖くて走りに行けない。。」
「エンストが怖いからマニュアル車に乗らず、スクーターに乗ろうか悩んでいる。。」
こんな悩みを解決します。
今回の記事は、”エンスト恐怖症”に悩まされているバイク初心者たちに向けた内容です。
これを機に少しでもトラウマを克服できる方が増えれば幸いです。
バイク初心者がエンストしやすい原因
エンストを克服するにはまず原因を突き止めましょう。エンストする時の原因は結構シンプルで、大抵が操作に慣れていなくて起こるものです。
主には
- クラッチを離すタイミングが早すぎる
- クラッチを一気に離し過ぎている
この2パターンが基本的な原因であることがほとんど。ここを改善できればエンストの回数はぐっと減らすことが出来ます。
しかし大抵の初心者ライダーは、エンストしてしまった時のトラウマから怖がりすぎていたり、体がこわばっていたりして、こういった基本的な操作が出来ていない可能性もあります。
まずは原点に戻り、基本操作を思い出しましょう。ちなみに操作以外にもエンストしやすくなる要因はあります。
(エンストの起きる仕組みに関しては「クラッチとシフトチェンジとエンストの原理」が参考になります。)
バイクの整備不良もエンストの原因に
稀にバイクのクラッチレバー調整が適切ではないがために、それが原因でエンストをしやすくなっていることもあります。
クラッチレバーはある程度の遊びを持たせた状態にすることが適切とされていますが、遊びがありすぎたり、逆に遊びがなさすぎたりした場合には半クラ操作が非常にしずらくなってしまいます。
基本的には、遊びとして1~2センチの余裕を持たせた設定にすることで半クラ操作もしやすくなります。
あなたの指の長さによって操作のしやすい位置もあるかと思います。なかなか半クラがうまくいかない場合には、クラッチレバーの遊び調整の見直しも検討してみてください。
単気筒バイクはエンストしやすい
初心者の方が最初の一台目として選ぶことが多いのが「単気筒バイク」です。
値段も安く車重も比較的軽い。そして、馬力もありすぎないため扱いやすく、特に女性に人気なエンジンのバイクです。
自分も一番初めに買った中型バイクはスズキの”ST250”でしたが、バリバリの単気筒バイクです。
しかし、発進時の独特の癖に初めはかなり苦戦をしました。。。
そう、教習車に比べて半クラが繋がりずらいのです。。。
それもそのはず、教習所で乗っていたCB400SFは馬力があるバイクですし、4気筒エンジンなので性質は結構違います。そのため、いざ公道で単気筒バイクに乗ると、その特性の違いに焦るのです。
この記事を読んでいる方でも、単気筒エンジンバイクに乗っている方は発進時のアクセル開度を大きめにすることを意識すると比較的エンスト頻度は減るかと思います。
初めは、アクセル回しすぎかな~位に回して、ゆっっっくりクラッチを繋いでみると良いでしょう。怖がらずに、いろいろゆっくり操作で試してみましょう。
【初心者向けエンスト対策】半クラのコツ
自身の知識から半クラのコツをまとめました。
アクセルもしっかり開く
アクセルに関しては、運転に慣れてうまくなればそこまで開けないでも発進できるようになります。
しかし、少し開いた方がエンストする可能性を低くできます。
ただ開きすぎもエンジンが吹け上り、急発進や転倒を招くので少しだけ開いた状態をキープするのがベストです。
車種により回転数の目安は変わってきますが、およそ3~4000回転がおすすめです。クラッチの指を離す前にある程度アクセル側の開度を固定して練習しても良いかと思います。
タコメーターを見ながら発進をしても良いですが、音とバイクの振動で覚えた方が、スムーズな発進ができるようになるので体で覚えるようにしてみましょう。
2速に入れるまではクラッチから指を離さない
エンストをしやすい初心者の方は、クラッチレバーから完全に指を離すタイミングが早すぎます。
発進時はクラッチレバーから指をすぐ離さず、いわゆる「半クラ」状態で必ず発進をします。
半クラをマスターすれば、エンストをする可能性は大きく下がります。半クラのタイミングの見極め方は「音」です。
半クラになりバイクが動き出す寸前に、回転数が少し下がるのでそこを憶えておきましょう。
また、1速発進中はギアを完全に離さない方が良いです。ギアを完全に離すのは、2速に入れてからにしましょう。
ギアレバーから指を一気に離さない
クラッチレバーから指を離す際、急に離すのをやめましょう。
発進時において、クラッチを急に離す運転は慣れている方でも基本的にはやりません。
慣れていない初心者ライダーほど走り出しは焦ってすぐ離してしまいがちなので、じわじわと指を離していく事が大切です。ここもしっかり覚えておきましょう。
信号待ちや公道でエンストした時に取るべき対応
信号待ちや公道でエンストしたらと思うと、それは恐ろしいものですが、運が悪ければ後続車からクラクションを鳴らされる可能性は高いでしょう。
ただそんな時でもパニックにならず冷静な対応が何よりも大切
パニックになればなるほど立ちゴケなどの二次災害を引き起こしやすく、更なる渋滞やトラブルを起こすことでしょう。
信号待ちや公道でエンストしてしまった時は、
- ジェスチャーや会釈で周囲車両に謝り、エンストを知らせる
- 後方車両や道路状況の安全を確認しつつ、安全な路肩に速やかに手押しで移動する
この対応ができれば基本的には問題ないでしょう。
エンストをすると、何よりも【恥ずかしさ】が真っ先に頭を埋め尽くすと思います。
しかし、冷静になり周囲車両に迷惑をかけないように振る舞うことが、エンストした時に求められるムーブと言えるでしょう。
エンスト対策には手袋選びも大切
冬場は手先が冷えるので厚手のグローブを使いがちですが、運転にまだ慣れないうちおすすめはできず、細かい操作がしづらいのでエンストしやすくなります。
その為、バイク初心者の方ほど手袋選びには慎重になりましょう。
また素手や薄すぎる手袋は真冬に冷えすぎて感覚が死ぬので、厚すぎず薄すぎずの手袋が初心者ライダーにはおすすめです
どうしてもエンストが不安な方はエンジンガード装着がおすすめ
私も以前取り付けていましたが、どうしてもエンストが不安な方はエンジンガードを付けてさえおけば万が一の立ちゴケ時には車体への傷や損傷を最小限に抑えることができます。
あくまでその場しのぎの対策ですが、あるのと無いのとでは修理費に大きな差が生まれる可能性もあります。
エンジンガードのメリットに関しては以下の記事で解説中!
まとめ
まとめます。
エンストしないための一番のコツはまず「半クラを完璧にマスターすること」です
半クラの感覚や繋がり方は車種によっても大きく異なり、教習車ではできていたが購入した自分のバイクではスムーズにいかないなんてこともざらにあります。
慣れていない方ほど一度のエンストで余計にパニックになり、連続でエンストをしがちです。エンストは最悪立ちごけにも繋がりやすいです。
それにこれが教習所の検定中ですと、最悪中止にもなりかねません。
なので教習所においては、教習中にエンストをする時の状況をしっかり覚えておくことが必要です。エンストしやすい方は、何か悪い癖がついてしまっているかもしれません。
あとはエンストを教習中に何度かしたほうが焦りづらくなります。エンストに苦手意識を抱いているあなたも、これを機に克服を目指しましょう。
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