「原付で十分」「大型バイクは見栄」「飛ばさないから必要ない」。
これは、昔の僕が本気で思っていたことです。
ズーマーに乗っていた頃は、燃費も維持費も安く、気軽に乗れる原付に何の不満もありませんでした。むしろ「原付でも十分楽しめるし、中型や大型に負けないくらい走れている」とさえ思っていたほどです。
しかし、社会人になる前に普通二輪免許を取得し、その後は先輩の影響もあって勢いで大型二輪免許まで取得。Vストローム250、G310GS、MT-09、CRF250Lとさまざまなバイクに乗ってきたことで、当時の考えは大きく変わりました。
今だから言えるのは、「知らない世界を知らないまま否定していた」ということです。
この記事では、「原付で十分」と思っていた僕が大型二輪免許を取得し、実際にさまざまな排気量のバイクへ乗ったからこそ気づいたことを、実体験をもとにお話しします。
原付で十分と思っていた頃の僕
ズーマーに乗っていた頃の僕は、「バイクは原付で十分」と本気で思っていました。
燃費は良く、維持費も安い。車検もなく、思い立ったらすぐ乗れる気軽さもあります。近所を走るだけなら不満はなく、カスタムパーツも豊富だったので、自分好みに仕上げていく楽しさもありました。
その頃は、大型バイクに対してこんなイメージを持っていました。
- 「大型は維持費が高いだけ」
- 「飛ばさないなら必要ない」
- 「見栄で乗る人が多いんじゃないか」
- 「原付でも十分楽しめる」
今振り返れば恥ずかしい話ですが、原付でも中型や大型に引けを取らないくらい楽しめていると、本気で思っていました。
もちろん、原付には原付の魅力があります。
- 維持費が安い
- 燃費が良い
- 軽くて取り回しやすい
- 通勤・通学や買い物には十分
- カスタム費用も比較的安く、バイクいじりの入門にも最適
だから「原付を選ぶこと」が間違っているとは、今でも思っていません。
ただ一つだけ、当時の自分に伝えたいことがあります。
「乗ったこともない世界を、自分には必要ないと決めつけるのはもったいない。」
このときの僕は、バイクの楽しさを知っていたつもりでした。でも実際には、「原付の楽しさ」しか知らなかったのです。
「今しかない」と思い、普通二輪免許を取得した
転機になったのは、社会人になる少し前のことです。
「社会人になったら教習所へ通う時間なんてなくなるかもしれない。」
そんな思いから、深く考えずに普通二輪免許を取得しました。
正直、この時点でも「大型バイクに乗りたい」という気持ちはほとんどありませんでした。
「せっかくなら乗れるバイクの幅を広げておこう。」
それくらいの軽い気持ちだったと思います。
もしあのとき「今度でいいや」と先延ばしにしていたら、仕事や家庭を理由に今でも取得できていなかったかもしれません。
振り返ると、この何気ない行動が、バイク人生を大きく変える最初の一歩でした。
先輩への憧れと少しの劣等感で、大型二輪まで取得した
普通二輪を取得してからも、「大型なんて自分には必要ない」という考えは完全には変わっていませんでした。
そんな中、会社の先輩が大型バイクに乗っている姿を見て、少しずつ憧れを持つようになります。
同時に、「自分も乗ってみたい」という気持ちと、「乗れない自分」に対する小さな劣等感もありました。
結局、大きな理由があったわけではありません。
勢いです。
「どうせ取るなら今しかない。」
そう思って大型二輪免許を取得しました。
当時は、まさかこの決断で自分の考え方まで変わるとは思ってもいませんでした。
大型バイクに乗って、一番変わったのは価値観だった
大型バイクへ乗る前の僕は、「大型こそ最終到達点」だと思っていました。
ところが実際に乗ってみると、考えはまったく逆になります。
もちろん、高速道路での余裕や加速性能は大型ならではの魅力です。
しかし、それ以上に驚いたのは、排気量ごとに楽しさがまったく違うということでした。
大型だから偉いわけでもなければ、原付だからつまらないわけでもありません。
ツーリング主体なら大型が快適な場面もあります。
一方で、街乗りや近所を気軽に流すなら原付や小排気量の方が楽しいこともあります。
Vストローム250、G310GS、MT-09、CRF250Lと乗り継いだからこそ、「どの排気量にも役割がある」と実感しました。
昔の僕は、「原付しか知らない」のに大型を否定していました。
でも今なら断言できます。
知らない世界を、知らないまま否定するのは本当にもったいない。
実際に体験したからこそ、自分に合うものを選べるようになりました。
バイク仲間が増え、安全運転への意識も変わった
大型二輪免許を取得して変わったのは、乗れるバイクだけではありません。
ツーリングへ行く機会が増え、さまざまな排気量のバイクに乗る人と知り合いました。
大型に乗る人、小型で旅を楽しむ人、オフロードを走る人。それぞれにバイクの楽しみ方があり、「どれが正解」というものはないと気付かされました。
そしてもう一つ変わったのが、安全運転への意識です。
大型バイクはパワーがあるからこそ、自分の操作一つで危険にも安全にもなります。
以前よりも「無事に帰ること」を意識するようになり、焦った運転や無理な追い越しをすることもなくなりました。
免許を取得したことで、運転技術だけでなく、バイクとの向き合い方も少しずつ変わっていったように感じています。
それでも原付には、原付にしかない魅力がある
ここまで読むと、「結局、大型が一番と言いたいの?」と思われるかもしれません。
でも、僕の答えは違います。
今でも原付は魅力的な乗り物だと思っています。
- 維持費が安い
- 燃費が良い
- 軽くて取り回しやすい
- 近所への移動なら圧倒的に便利
- カスタムパーツも豊富で、バイクいじりを始めやすい
もし通勤や街乗りが中心なら、原付や小型バイクの方が満足度は高いかもしれません。
だから「大型へ乗るべき」と言いたいわけではありません。
一度経験した上で、自分に合う排気量を選んでほしい。
それが今の僕の考えです。
まとめ|挑戦できるうちに挑戦してほしい
昔の僕は、「原付で十分」と思い込んでいました。
でも実際は、原付しか知らなかっただけでした。
普通二輪、大型二輪と免許を取得し、さまざまなバイクに乗ったからこそ、それぞれの魅力や、自分に合った楽しみ方を知ることができました。
もちろん、免許を取得したからといって、必ず大型バイクへ乗る必要はありません。
「やっぱり原付が一番楽しい」と感じるなら、それも立派な答えです。
ただ、経験する前から「自分には必要ない」と決めつけてしまうのは、少しもったいないと思います。
免許は取ってから後悔することよりも、「あのとき挑戦しておけばよかった」と後悔する可能性の方がずっと大きいと、僕は感じています。
もし今、大型二輪免許を取るか迷っているなら、挑戦できる環境があるうちに一歩踏み出してみてください。
その経験は、乗れるバイクを増やすだけでなく、きっとバイクの楽しみ方そのものを広げてくれるはずです。
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