バイクデートを成功させる為のコツや注意点は?
付き合う前はタンデムしない方が無難なの?
こんな疑問にお答えします。
バイクに乗り始めたばかりの男性諸君は「気になるあの子とバイクでデートしたい」と夢を抱くことも少なくないはず。
しかし何も知らずにバイクデートに挑むのはかなりのチャレンジャーで、正直危険です。下手をすれば相手との関係が微妙になることも。。
極論バイクデートは、”どれだけ快適で安全なタンデムが出来るか”が成功の鍵です。
この記事を書いている私はバイク歴10年越えのバイクオタク。過去にはバイクデートを何度かしたことがありますが、失敗も経験もすべてリアルな実体験から学びました。
今回はこれからバイクデートをしようと目論んでいる男性ライダーに向けて、タンデムのコツや注意点を紹介します。
ちなみにタンデムとは、元は馬車が由来
二頭の馬を縦に並べて繋いだ状態のことをタンデムと呼んでいました
そしてバイク界隈ではタンデム=「二人乗り」を意味します
バイクでタンデムできるライダーの条件
ちなみにタンデムはある条件の揃っているライダーにしかできない行為になります。ルールとしては以下の3点。
- 排気量が51cc以上あるバイクであること
- 「一般道」→バイクの免許を取得して免許を交付されてから1年以上経過している(道路交通法71条の4第5項・第6項)
- 「高速道路」→免許を取得して免許を交付されてから3年以上経過している、かつ、運転者が20歳以上(道路交通法71条の4第3項・第4項)
免許の取り立て直後は誰しもが浮かれてしまいがちですが、ルール上最低1年間は二人乗りが禁止です。
二人乗りができるようになるまでは一人で運転をしっかりこなし、いざ彼女を後ろに乗せる時に格好つけられるようにしておきましょう。
快適なタンデムを実現するバイクデートのコツ
実体験から得た快適なタンデムのコツを伝授します!
慎重な場面こそ”密着”すべし
タンデム時は、普段の運転にはないバランス感覚が必要になる為、後方の方のちょっとした挙動でドライバーがヒヤッとすることがあります。
そのためカーブ走行時や渋滞のすり抜け時など、より慎重な運転が求められる場面ではお互いの一体感が重要となってきます。
一体感を保つためには2人がより密着する「バックハグ乗車」と「運転者へのニーグリップ」をより意識します。
後ろに乗る方は、ドライバーのお腹周りに両腕を回してしっかりホールドします。
また、ドライバーの腰を両膝・内ももで挟み込むようにして固定することも大切です。一体感が増しバランシングがしやすくなるのと同時に、後ろの方自身も揺れに振られずらくなるので疲れづらくなります。
ただずっとくっついている必要はなく、要所要所でがっちりとドライバーにしがみつくことが後ろに乗る方のコツです。
頭を少しだけ左右にずらす
タンデムをしていると、お互いのヘルメット同士がコツコツとぶつかることがあります。
これが連発すると結構ストレスを感じるもの。デート中の些細なイライラの積み重ねはちょっとしたことが原因となり喧嘩に発展することも考えられます。
ヘルメット衝突問題におけるおすすめの対策は、ほんの少しだけお互いの頭を左右にずらすことです。
ギアを少し高めにして走る
ギアを低めにして走っているとブレーキ時、加速した時に後ろの方を揺さぶりやすくなります。
これに対するコツは、普段より少し高めのギアで走行することです。ただエンスト対策として、こまめなクラッチ操作は必要になります。
二人乗り時におけるギア選択はいつも以上に慎重にまた状況に応じた判断が求められます。
普段以上に車間距離を空けて走る
二人乗りをしていると2人の重さが影響してブレーキングが普段よりも効かなくなる事があります。
速度が出ている時に急ブレーキをすれば追突リスクを高めるでしょう。
また急なブレーキや挙動は同乗者を驚かせます。タンデム走行時は基本、車間距離を普段よりも大きく取りましょう。
加速・ブレーキ時は同乗者に合図を送る
同乗者は運転手の思っている以上にバイクの次の動きに対して鈍感です。急な加速や制動は同乗者を驚かせる原因になります。
その為運転手の方は、普段より挙動を付けて後ろのパートナーに次の動きを伝えるような運転をしましょう。
これは後ろのパートナーの方が振り落とされたりしないようにするにも大切です。
例えばブレーキング時、なにも合図なくブレーキをすれば同乗者は慣性の法則に従い前のめりになってしまいます。
こんなとき、運転手の方がブレーキ2秒前に体を前方に少し傾けるように挙動をすれば後ろの同乗者は動きの予測がしやすくなります。
これにより振り落とされそうになったりヘルメット同士がぶつかることが減るでしょう。運転手は同乗者に対して最善の配慮が求められます。
服装や荷物を前もって提案しておく
バイクデートは普通のお出かけと異なり服装や荷物にも一工夫必要です。
特に注意すべきは女性の服装。おしゃれに気が向きすぎたあまり、ショーパンやスカートなど露出の激しい服装を選ぶ女性も少なくないはず。
ただバイクデートにおいては安全面と機能性を重視し、ジーンズやスキニーなど長ズボンがおすすめ。
またカバンにおいても肩掛けできるショルダーバッグかリュックがおすすめ。手で持つしかない手持ちのバッグはバイクデートには向かないので、予め男性陣からアナウンスしておくのがベストです。
バイクデートの注意点
バイクデートには注意点もあります。初めて挑戦する方はぜひ確認してみてください。
バイクデートは季節に注意
結論、夏場のバイクデートは余程仲良くならない限り避けるのが無難です。
理由は、実際の夏のタンデムは暑さとの戦いに他ならないから。
走っている時は涼しくても信号待ちになれば汗だく。暑いからと言って、軽装で女性を乗せるのも危険なのでNGです。
男性は汗による匂いのケアも入念に必要になりますし、汗の影響から女性のヘアセットやメイクは崩れる可能性も高く、双方にとってデメリットが目立ちます。
そんな状況でバイクに乗ればバイク自体が嫌いになる方も少なくないでしょう。その為、もし夏場のバイクデートは避けられそうなのであれば極力避ける方が無難です。
ヘルメットを相手に貸すときは匂いに注意
相手がヘルメットを持っていない場合に、自宅に余ってた所有ヘルメットを貸す事もありますが、匂いや衛生面には十分注意しましょう。
自分の持っているヘルメットの匂いはご自身では中々気付きづらく、知らないうちに汗くさくなっているかもしれません。
その為、ツーリングの日程が決まっているのであれば最低でも除菌消臭スプレーをここぞとばかりに吹きかけておきましょう。
内装を外して洗うのも有効ですが、手間が大変な場合はスプレーでも十分な消臭効果を発揮します。
付き合う前のバイクデートを避けるべき理由【実体験あり】
結論からお伝えすると、初回デートやまだ仲良くなっていない異性とのバイクデートはあまりお勧めできません。
理由はまだ仲良くなってない異性とのデートにバイクデートを選ぶと失敗する可能性が高くなるから。
確かに、初めてのお出かけや遊んだりするときの口実に、「バイクで出かける」というイベントは便利なのです。ただそこはぐっと我慢をしてください。
基本的にバイクは二人の物理的な距離が近くなります。バイクに2人で乗る行為はスキンシップに近いのでこれが吉と出ることも稀にあるかもしれませんが、基本は気まずいのがほとんど。。
それにヘルメット越しでは会話もしづらかったりします。
その為、後ろから抱きついても恥ずかしさをほとんど感じない間柄になっておくことや、バイクデートに行き着く前に沢山会話をし、お互いを深く知っておくことが大切です。
バイクデートは基本的にはある程度仲良くなり、心身ともにリラックスできるようになった相手と行うようにしましょう。
タンデムバイクデートのメリット
ただ対策をしっかり施せば、バイクデートにはいいところがたくさんあります。
①二人の距離が縮まる
二人乗り(タンデム)は物理的に二人の距離が近くなります。どうしても密着せざるを得ないので、心身ともに二人の距離が縮まることでしょう。
また、カーブ走行時などの局面では二人の息が合っていないとバランスに支障をきたすこともあります。二人乗りをすることで、二人の絆が深まるかもしれません。
②車では味わえない爽快感を共有できる
バイクはやはり疾走感や爽快感が特徴な乗り物。
実際のところ、車の方が夏は涼しいですし仮眠も取れたりと何かと便利ではあります。でも車では絶対に味わえない楽しさがバイクには詰まっています。
ただ、タンデム走行時はいつも以上にスピード感覚に注意を払いましょう。
女性にいいところを見せたくなる気持ちは分かりますが、そこは我慢です。タンデム時こそ安全運転を心がけることが一人前のライダーです。
③人気観光地でも渋滞と駐輪場所には強い
車は渋滞に関してはめっぽう弱い乗り物。いくら快適な車内とはいえ長時間の渋滞は地獄です。
しかし、バイクであれば道交法と安全を遵守した範囲であればすり抜けによる回避が可能です。
基本的には、完全に停車している車たちの間を、白線・黄線を跨がないように気を付けながらのすり抜けであれば基本検挙はされません。
また、バイクでは気軽に路肩や安全な歩道に駐車することが可能です。観光地で絶景撮影スポットに遭遇した時でも立ち寄る事ができるかもしれません。
またコインパーキングなど帯駐輪場に関しても、自動車に比べて比較的安く駐輪が可能なことも多いです。
バイクデートにおすすめの装備と服装
バイクデートでは万が一の際に備え安全装備をしっかりと用意しましょう。
バイクの危険性をパートナーに伝えることもライダーとしての義務です。
フルフェイスヘルメット
コルク帽や半帽と言われる類のメットは軽くて涼しいです。そして何よりも安いので気軽に買ってしまうのも分かります。
ただ簡易的なヘルメットは安全面では信頼性にかなり劣ります。
大切な女性の綺麗な顔と安全を守るためにも基本的にはフルフェイスの着用が圧倒的におすすめ。
コスパの良いおすすめヘルメット
また、同一ヘルメットの長期利用は安全上で望ましくありません。詳しくはこちらもご参照ください。
バイク専用グローブ
街中でも手袋を付けていないライダーは多く、そんなパートナーの女性も素手のケースが多いです。
個人的には、後ろに乗る女性にだけでも手袋を付けさせてほしいです。
グローブは大切な手指を守る為にも必ず使いましょう。ちなみにグローブは安全上以外にも日焼け対策にもなります。
また最近は通気性抜群のメッシュグローブも多く出ております。おすすめは断然プロテクター付きのタイプ。
万が一の転倒時のことを考えると手はあまりにも無防備です。手のひらは勿論のこと手の甲は薄い皮で守れらているのみのデリケートな部分。
大切なあの人の綺麗な手を守るためにもプロテクター付きの手袋を付けることを普通と思いましょう。
長袖長ズボン
肌を露出した女性のファッションは魅力的でありかつ男性自身の目の保養にもなる大切な存在ですが、バイクに乗る時だけは禁止です。
夏場は嫌がられるかもしれませんが、必ず長袖長ズボンを履くようにしましょう。
胸部プロテクター
そして更に重要なのがプロテクターの装着です。
中でも実は大切なのが胸部プロテクター。バイク事故での死傷原因として、頭部損傷の次に多いのが胸部損傷です。
割合としては、
頭部⇒約50%
胸部⇒約25~30%
今後、よりプロテクターが普及してくれれば事故により命を落とす方が減るだろうと思います。
女性用のプロテクター
ハイカットかブーツ形状の靴
足元の保護もバイク事故を想定すると疎かにはできません。
特にくるぶしは損傷すると後遺症が残りやすいデリケートな部位です。おすすめはハイカットスニーカーかブーツタイプの靴。
インカム
タンデムツーリングに慣れてきたら、インカムをペアで使うことでよりツーリングが快適かつ楽しいものになります。
値段はやや張りますが、頻繁にタンデムでお出かけする方なら十分な費用対効果が得られるのではないでしょうか。
まとめ
パートナーや気になる方とバイクでデートに行けることはとても恵まれている事です。中にはパートナーがバイクに乗ること自体を嫌がり、「行きたくても行けない!」なんて方も沢山います。
バイクに興味を持ってくださるような、そんな素晴らしいパートナーさんがいることは素晴らしいことです。そんなパートナーさんを大切にする為にも今回の内容が一人でも多くの方の胸に響いたらと思います。
皆さんのバイクデートが、無事成功することを祈ってます。お読みいただきありがとうございました。
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