バイク乗りの方なら台風によって外の天気が荒れるほど、屋外に保管している愛車の安否が気になって仕方なくなるときってありますよね。
ライダーにとって台風シーズンは憂鬱以外の何物でもありません。
今回はそんな台風の時に、ライダーの皆さんが取るべきバイク転倒対策について自身の経験をもとにまとめてみました。
この記事を参考にして、大切な愛車に無駄な傷が付かなくて済む方が少しでも増えれば幸いです。
最善策は一時保管用に屋内型駐輪場を探すこと

台風時のバイクの保管方法ですが、最善策はやはり屋内保管できる場所を探すことです。
近年の台風は、年々規模の大きなものが頻発しており従来の対策も効果を発揮しない可能性が十分にあります。
なので「安心の為」と「大切な愛車を守る為」にも多少の出費も恐れないことです。

近所のショッピングモールや最寄り駅には大概時間帯の24時間営業駐輪場があります。
値段も車と比べればかなり安く、台風時の保管には持って来いです。
しかし台風が来る直前は、同じように一時保管目的の方が多く殺到します。その為、早めの場所取りが必要です。
さらにはそんな事態に備えて、地元の屋内駐輪場を事前に下見しておくのも良いかと思います。
普段からコンテナ型駐輪場を契約しておくのも手段の一つ
経済的に余裕のある方であれば、近所の月極駐輪場を契約してしまうのも一つの手段です。
丈夫なコンテナ型駐輪場に愛車を保管できるため、台風が到来しても心配はかなり減ります。
また、月極契約のメリットとしては
- 盗難被害に遭うリスク軽減
- いたずら被害に遭うリスク軽減
- 自宅周辺住民との騒音トラブルを回避できる
などが挙げられます。
特に3つ目の騒音トラブルに関しては、カスタムマフラー装着であればなおさら気になるところですよね。自宅から少しだけ離れた駐輪場を借りてしまえば、普段も台風到来時などの緊急時にも役立ちます。
どうしても屋内保管できない場合
それでもどうしても屋内保管できない場合には以下の対策をおすすめします。
①バイクカバーは極力外す
実はバイクカバーは、強風の中かけたままにしておくと、カバー自体が強く風に引っ張られ、バイクがなぎ倒される原因になるのです。
その為、意外ですが台風時はバイクカバーを極力外す方が良いとされています。
また、カバーをかけておくことでカバー自体も破れたり破損したりしかねません。またはカバーが飛んで行って行方不明…なんてこともざらです。
高価なバイクカバーを使っている方ほど、逆に台風時は取り外した方が良いかもしれませんね。
ただ飛来物など飛んできて、車体に傷がつくことが怖い方は
ゴムひもやロープでがんじがらめに固定してカバーを被せれば最悪は大丈夫です。
②ギアをローに入れるorブレーキレバーを固定しておく
バイク本体に
飛来物などが飛んできてぶつかった際や、突風が吹いたとき、
衝撃でスタンドが外れて倒れることがあります。
そんな時にギアをローに入れておくか
ブレーキレバーを専用器具などで固定しておくと予防できます。
③スタンドはセンタースタンドよりサイドスタンドが良い
駐車するときはセンタースタンドの方が安定していて倒れにくいようなイメージもありますが、実は間違えです。
センタースタンドは、後輪が浮く形になるので車体全体の設置面積が少なくなります。
また、バランスが中心に取れているため、左右どちらかから軽い力で押されれば比較的倒れやすいのです。サイドスタンド使用時は、スタンド側に荷重がかかる為かえって安定します。
どうしても不安な場合は、スタンドと反対のすぐ横側に壁などが来るように
駐車をすることで、万が一の際の被害を最小限に抑えることが出来ます。また、この際も勿論ギアはローに入れるかブレーキレバーを固定することをおすすめします。
※駐車場所にも注意!(アスファルトやコンクリート道路に止める)
駐車時は、バイク足元の地面にも注意が必要です。
足場が土や芝、砂利道など不安定な場所には駐車しないことです。
駐車場所は必ず、アスファルトかコンクリートの道路に限定しましょう。
またはスタンドの接地面積を広げるグッズも出ています!
塩害にも注意!台風のあとは必ず洗車を
なんとか台風の被害から逃れられた方も、台風が過ぎ去ったからと言って油断してはいけません。
台風の後のバイクは非常に錆びやすくなっています。
特に比較的駐輪場所が海から近い方ほど、要注意です。理由としては塩害の影響が大きいからです。
海水を含んだ暴風雨は予想しているよりも広範囲に飛び散っています。
さらに塩害の影響は錆だけにとどまらず、よく洗車しないと白い汚れが残る為、ミラーやスクリーン等の視界不良も招きます。
台風後のガソリンスタンドは、洗車機待ちの車たちで大渋滞になります。
バイクもしっかりと洗車をし、錆と汚れを落とすことが非常に大切です。
まとめ
自身のミスによる立ちごけや事故による車体の傷は、
悔しい事ですが、台風によって付いてしまった傷などに比べるとまだ諦めが付きますよね。
ですが自然災害等によって愛車に傷が付くと、その悔しさや虚しさは何倍にもなります。
そんな事態を少しでも避けるためにも事前のしっかりした対策は万全に備えておくべきだと思います。
気になる方は台風シーズンに向けて対策を始めていきましょう!